普段何気なく使っているGoogleなどの検索ですが、その仕組みを正しく理解していますでしょうか?
サイトやブログを運営するうえでは、検索エンジン最適化(SEO)対策を講じることがアクセス数UPのために必須ですが、前提として「検索エンジンとは何か?」を正しく理解しておくことが必要です。
そこで今回は、初心者にもわかりやすいように検索エンジンの仕組みを解説していきます。
すべての根本となる検索エンジンとはどんなものなのか、しっかりと理解しておきましょう。
検索エンジンとは?
「検索エンジン」とは、インターネット上に存在するwebページを探し出すシステムのことです。
「エンジンって?」と思うかもしれませんが、基本的には「検索システム」と読み替えられます。
エンジン 【engine】
・・・ITの分野では、外部にひとまとまりの特定の機能やサービスを提供するソフトウェアやシステムなどのことを指すことが多く、その目的や機能などを冠して「ゲームエンジン」のように「○○エンジン」と称される。特に、それを利用することが最終目的ではなく何かをする助けとなるシステムや、単体では機能・起動せず外部のソフトウェアなどに組み込まれて機能を発揮するような部品化されたソフトウェアなどのことをエンジンと呼ぶ傾向がある。
出典:IT用語辞典
より具体的には、ある「検索キーワード」に対して、最も合致すると思われるウェブページを検索結果として表示するシステムと言えます。
検索エンジンといっても様々な種類(提供会社)があり、主要どころはGoogle、Yhaoo!、Bing、Baiduなど。日本国内では、Googleのシェアが7~8割を占め、その次にYahoo!が来ます。
誰にもなじみの深い検索エンジンですが、どのようにして検索キーワードに合致するウェブページを表示しているのか、その仕組みについて解説していきます。
検索エンジンの仕組み
検索結果にウェブページが表示されるまでには、以下の3ステップが存在します。
- クロール
- インデックス
- 検索キーワードに合致するウェブページの表示
※以下ではGoogleを例にして解説を進めています。
①クロール
Googleは、「クローラー」と呼ばれるインターネット上を巡回するシステムを使って、ウェブページの情報を収集しています。
あるウェブページ(記事)を新たに作成しても、それがGoogleのクローラーに認知されなければ、永遠に検索結果には表示されません。
このように、ウェブを巡回し情報収集することを「クローリング」(またはクロール)と呼びます。
クローラーは、基本的にはすでに訪れたことのあるウェブページから張られているリンクを辿っていくことで、新たなウェブページの情報を収集していきます。
一度訪れたページにも定期的に巡回に訪れ、ウェブページの更新情報を集めていきます。
②インデックス
クローラーが収集したウェブページの情報は、Googleのデータベースに登録されます。
これを「インデックス」、「インデックスされた」などと呼びます。
「index」とは「索引」の意味で、その名の通り、必要なときに対象のウェブページを呼び出しやすいよう、タイトルやキーワードなどの情報を一緒にデータベースに登録しておきます。
ウェブページはインデックスされて初めて、検索結果に表示され得る状態になります。
③検索キーワードに合致するウェブページの表示
検索エンジンは、データベースにインデックスされたウェブページの中から、検索キーワードに合致するものを抽出して検索結果として表示します。
「検索キーワードに合致」しているかどうかは、ユーザーの「検索意図」が関係します。
例として「副業」と検索してみると、「おすすめの副業」といった記事が上位表示されます。
これは、Googleの検索エンジンは、「副業」というキーワードで検索する人は、「副業」の言葉の意味を知りたいのではなく、「おすすめの副業を知りたい」のだということ(隠されたユーザーの検索意図)を理解して、それに沿った検索結果を表示しているということです。
このように、検索キーワードに対してウェブページを表示する順番を決定する仕組み(計算)を「検索アルゴリズム」と呼び、このアルゴリズムは日々アップデートされています。
アルゴリズム 【algorithm】
アルゴリズムとは、ある特定の問題を解く手順を、単純な計算や操作の組み合わせとして明確に定義したもの。数学の解法や計算手順なども含まれるが、ITの分野ではコンピュータにプログラムの形で与えて実行させることができるよう定式化された、処理手順の集合のことを指すことが多い。
出典:IT用語辞典
検索アルゴリズムは、数百にも及ぶ評価要素(ランキングシグナル)から構成されています。
評価要素(ランキングシグナル)のほとんどは非公表ですが、Googleの公式見解などから推測できるものもあります。
検索エンジン最適化(SEO)とは?
検索エンジンの仕組みについて解説したところで、検索エンジン最適化(SEO)にも触れておきます。
「検索エンジン最適化」とは、その名の通り、Googleの検索結果の上位に自分のサイトやブログが表示されるよう様々な対策を施すこと(最適化)を言います。
基本的には検索エンジンの仕組みに沿った対策を講じることになり、例としては以下のようなものです。
- クローラーに認識してもらいやすくする対策
- インデックスされるページ情報を適切にする対策
- 検索アルゴリズムを理解してページを上位に表示させるための対策
検索エンジンに最適化することは、サイトやブログのアクセス数UPに繋がります。
SEOについては、「【初心者向け】SEO対策とは?意味を分かりやすく解説」の記事で基本と全体像を解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
まとめ:検索エンジンの仕組みを正しく理解しよう
本記事では「検索エンジンとは何か」について、初心者の方にもわかりやすいように解説しました。
最後にまとめておくと、次のとおりです。
- 検索エンジンとは、インターネット上に存在するwebページを探し出すシステムのこと
- 「クロール」と「インデックス」を経て、はじめて検索結果に表示される
- 検索エンジンは、ユーザーの検索意図を理解してページの検索順位を決定している(検索アルゴリズム)
- 検索エンジン最適化(SEO)を図ることでアクセス数UPに繋がる
検索エンジンの仕組みを掴んでおくと、今後SEO対策を学ぶうえでの理解度もきっと深まるはずです。
この機会に、しっかりと理解しておきましょう。
引続き「SEO対策とは何か?」について知りたい方は、以下の記事で解説しています。
今回は以上です。