ウェブサイトのURLは基本的に、「https://●●●●.com」、「https://●●●●.jp」のようなかたちで構成されています。
この「.com」、「.jp」の部分は「トップレベルドメイン」と呼ばれています。
このトップレベルドメインは、たくさんの種類の中からある程度自由に取得することができますが、何を基準に、どのように選んだらよいか分かりにくいですよね。
そこで、今回の記事では、
- トップレベルドメインとは何なのか
- トップレベルドメインの選び方によってSEO効果が変わるのか
- 実際の有名ブロガー30名が使用しているトップレベルドメイン
などについて解説したうえで、最終的におすすめのトップレベルドメインをご紹介します。
トップレベルドメインとは何か
ドメインの意味
ドメインとは、「インターネット上でのそのサイトの住所」のことです。
当ブログを例にすると、「https://soyogoblog.com」というのがいわゆるURLというやつで、そのうち、「soyogoblog.com」の部分がドメインにあたります。
さらに、「.com」の部分をトップレベルドメイン、「soyogoblog」の部分をセカンドレベルドメインと言います。
URLの後ろから、トップ、セカンドと続くので覚えやすいですね。ちなみに、仮に当ブログが「soyogoblog.co.jp」だった場合、「.jp」がトップレベルドメイン、「.co」がセカンドレベルドメイン、「soyogoblog」はサードレベルドメインになります。
そして、このドメインは、重複がない限り自分の好きなように取得することができます。
現実の住所でも、重複があったら大変ですよね。
なお、トップレベルドメインが違えば重複はしていないとみなされます。
そのため、「soyogoblog.com」と「soyogoblog.jp」ではまったく別のサイトになります。
トップレベルドメインには多数の種類がある
2020年9月時点で、1508のトップレベルドメインが存在します。
(com、net、jp、orgなど・・・)
トップレベルドメインは、重複がないように「ICANN(アイキャン)」(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という非営利法人が管理をしています。
ICANN(アイキャン)は、1つのトップレベルドメインに対し、1つの管理業者を選任しており、この業者を「レジストリ」と呼びます。
たとえば、「.jp」というトップレベルドメインは、「株式会社日本レジストリサービス」という会社が管理しています。同じく、「.com」は「VeriSign,Inc.」が管理会社です。
ただ、我々一般人は、「レジストリ」と呼ばれる会社から直接ドメインを取得(購入)するわけではありません。
「レジストリ」は、公認の販売会社である「レジストラ」(またはその代理店の「リセラ」)にトップレベルドメインを卸売りするため、私たちはレジストラやリセラからドメインを取得することになります。
「レジストラ」の例:お名前.com
「リセラ」の例:ムームードメイン
トップレベルドメインの種類による違い
トップレベルドメインの種類によっては、使用する主体(サイト)に条件を課しているものがあります。
【条件があるもの】
「.jp」、「.biz」など
「.jp」:日本国内に住所をもつ個人・団体・組織である必要がある
「.biz」:日本国内に住所をもつ団体・組織で、商用利用である必要がある(非商用利用は不可)
【条件がないもの】
「.com」、「.net」、「.org」など
※「com」は「commercial(商用の)」の略で、もともとは企業や商用サービスのために作られたトップレベルドメインですが、今は利用に当たって特段の条件はありません。同じように、「net」はnetworkを、「org」はorganizationを意味し、それぞれネット関係事業者や非営利組織向けに使われることが多いですが、やはり使用に当たって特段の条件はありません。
トップレベルドメインの選び方
SEO効果に違いはない
トップレベルドメインとSEOに相関性はありません
この点は断言できます。
なぜなら、実際に、GoogleのSEO担当者ジョン・ミューラー氏が、企業のWEB担当者とのチャットイベントで、トップレベルドメインのSEO効果がまったくないことを述べているためです。
※リンク先はYoutube動画です。
よって、トップレベルドメインの選択においてSEO効果を期待することに意味はありません。
ただし、間接的にSEOに影響することはあります。
たとえば、「.pink」というドメインがあった場合に、主観ですが、何となく怪しい感じがしてしまいますよね。
その結果として、ユーザー(読者)がブログから離脱しやすいとすれば、結局はGoogleの評価(SEO)に悪影響を及ぼすことになります。
価格と好みで決めてよい
トップレベルドメインは、種類によって価格が異なります。
例として、2021年1月時点における、「お名前.com」での有名どころのトップレベルドメインの価格は次のとおりとなっています。
トップレベルドメイン | 1年目料金/年 | 2年目以降料金/年 |
.com | 199円 | 1,280円 |
.net | 140円 | 1,480円 |
.jp | 1,060円 | 2,840円 |
.work |
1円 | 990円 |
.site | 40円 | 1,980円 |
.info | 260円 | 1,480円 |
.org | 840円 | 1,480円 |
1年目と2年目以降で料金が異なってくるので注意が必要です。
「.work」が「お名前.com」が取り扱うトップレベルドメインの中で最も安くなっており、初年度はなんと1円、2年目以降でも1,000円を切ります。
他方で、「.jp」については、ほかのものと比べて若干高くなっています。「.jp」ドメインは、日本国内に住所をもつ者しか取得できないので、その意味での信頼性はあります。
ただ、いずれも年額ですから、全体的にはあまり差がないと言えます。
ここに挙げた以外にも、こちらで「お名前.com」が取り扱うトップレベルドメインの一覧が見れます。
ただし、あまり見慣れないトップレベルドメインを使うと、訪問者が怪しんでしまうという意見もあります。
そのため、基本的には有名どころの中からチョイスすれば、最終的にどれにするかは好みでよいです。
有名ブロガー30名のトップレベルドメイン調査
SEO効果に違いはないし、好みでよいと言われても・・・結局どれにしたらよいの?
そんな声が聞こえてきそうでしたので、今回、実際に、有名ブロガーたちがどんなトップレベルドメインを使っているのか調べてみました。
「有名ブロガー」の選出が恣意的にならないよう、今回はサンツォさんの「ブログ部」より、「【ブロガーランキング】人気ブロガー達の収入・PV数などを徹底比較」の記事に書かれているブロガー総合ランキングTOP30の方を対象にしました。
※リンクフリーか分からなかったので、サンツォさんの記事が気になる方は直接googleで調べて訪れてください。
その結果はこちら。
ブロガー名 | ブログ名 | トップレベルドメイン |
松本 博樹 | ノマド的節約塾 | com |
id:cardmics | クレジットカードの読みもの | com |
moto | 転職アンテナ | com |
マナブ | manablog | org |
ヒトデ | ヒトデブログ | com |
ヨス | ヨッセンス | com |
マクリン | マクリン | com |
クロネ | クロネのブログ講座 | com |
g.O.R.i | gori.me | me |
ねとみ | やさしくねっと. | com |
のがたか | 30代運用男子 | com |
鈴木謙一 | 海外SEO情報ブログ | com |
サッシ | 毎日が生まれたて | com |
サンツォ | ブログ部 | net |
イケダハヤト | まだ東京で消耗してるの? | com |
あんちゃ | まじまじぱーてぃー | com |
タクスズキ | らふらく | com |
ワロリンス | WAROCOM | com |
クロネコ屋 | クロネコ屋の超ブログ術 | net |
ひつじ | ひつじアフィリエイト | com |
八木仁平(やぎぺー) | 八木仁平オフィシャルブログ | net |
やまもとりゅうけん | RYUKEN OFFICIAL BLOG | com |
沖ケイタ | ハイパーメモメモ | com |
アツポン | 薬剤師アツポンのおくすり箱 | com |
米陀 | 超トレンドマニア | xyz |
小林亮平 | BANK ACADEMY | com |
たろう | タロログ | com |
遠藤みき(橘 桃音) | 暮らしラク(旧ももねいろ) | com |
Ellora | Naifix | com |
CJ社長(CaptainJack) | JACK HOUS | jp |
com:23、net:3、org:1、me:1、xyz:1、jp:1
圧倒的大差で「.com」の使用率が高いという結果になりました。
まとめ:おすすめのトップレベルドメイン
今回の記事では、トップレベルドメインの意味、トップレベルドメインの違いによってSEOに差はないこと、有名ブロガーが使用しているトップレベルドメインについて解説しました。
結論としてのおすすめのトップレベルドメインは次のとおりです。
とりあえず安パイを選びたい方:「.com」
安ければ安い方がよい方:「.work」
個性を出していきたい方:それ以外
迷うくらいなら、有名ブロガーが多数使用している「.com」で全く問題ないかなと思います。当ブログも「.com」を使用しています。
トップレベルドメインに悩みすぎるのは不毛なので、サクッと決めてしまいましょう。
今回は以上です。