ブログを運営していれば、楽しいこともあればつらいこともあります。
実際、ブログを続けるためには多少気を楽に持たないとやってられないということもあるでしょう。
ですが、行き過ぎは現実逃避にしかならず、目標から遠ざかることになります。
今回は、ブログ運営において盲信すべきではない4つの綺麗事について考えてみます。
これらは、その考え方に一理ある一方で、ともすれば悪い結果を招きかねません。
根性論を押し付けるのはナンセンスですから、実際どう行動していけばよいかも含めてお伝えします。
ブログ運営における4つの綺麗事
- 楽しく続けることが大切
- 他人と比較してはいけない
- オリジナルの記事を書こう
- 無料でもいい
①楽しく続けることが大切
楽しく続けるのは大切ですが、楽しくないこともあると理解すべきです
なぜなら、楽しいことだけやっていては収益化に繋がらないから。
ブログが楽しくて仕方ない人は除外しますが、大抵の方は大変だ、辛い、と思うこともあるでしょう。
そんな時に、「楽しく続けることが大切」という考えを盲信してしまうと、
- 収益化は出来たらラッキー。楽しむことが優先
- 楽しくなくなってやめる
のどちらかになります。これは、本当に望んだ結果でしょうか?
「楽しく続けることが大切」というマインドの問題点は、「楽しまなきゃ」と思わせてしまうこと、言い換えれば「楽しむこと」を目的にしてしまっていること。
もちろん、できる限り楽しくできるよう工夫はすべきです。
ですが、ブログも収益化を目指す以上、仕事と変わりはありません。つらいことは必ず出てきます。
ゲームも同じで、友達と気楽にやる分には楽しい。
ですが、プロゲーマーとなれば話は別。つらさを乗り越えて努力をしなければ結果は出ません。
楽なことばかりじゃないと認識を改め、「努力の末の達成感」を目的にすると見え方が変わってきます。
なお、誤解のないように、
- 時間をかけるほどいい
- 努力した人ほどいい
とは言っていません。過程が評価される時代は終わっています。
②他人と比較してはいけない
他人と比較するのはつらいですが、比較しないと成長できません
なぜなら自分に何が足りないのかや、自分の立ち位置を把握できないから。
確かに、他人と比較することには悪い心理効果があります。
- 自分のふがいなさを恥じてモチベーションが下がる
- 自己肯定感が下がる
特にTwitterをやっているとこのような感情になりがちです。
時代の流れからいっても、自分と他人を過度に比較するのは好まれない傾向にあります。
ですが、ビジネスの世界で自社と他社を比較するなというのは無理な話です。
個人でやっているブログのため誤解しがちですが、あくまでこれはビジネス。
自社ブログと他社ブログの比較は必要ではないでしょうか?
とはいえ、「個人 対 個人」であることは紛れもない事実。そこで、おすすめのマインドチェンジとしては、
劣等感を感じそうになったら、「人」を打ち消すこと
あくまで、ブログとブログを比較することに徹します。あまりプロフィールとかは読み込み過ぎちゃ駄目です。
基本的に、人が劣等感を感じるのは対「人」です。
「人」という存在をできるだけ排して、ブログという商品ベースで比較ができるようになると、物事が冷静に見られるようになります。
③オリジナルの記事を書こう
完全オリジナルの記事を書くのはほぼ不可能です
なぜならこの広い世界で、自分だけの知見、自分だけが感じた感情なんてものはそうそう現れないから。
他人の記事を丸パクリするのは論外ですが、「他人の記事を参考に、自分の体験を交えて書けばオリジナルになる」という考えもかなり疑問です。
例えばある物、あるサービスを購入して自分が感じる感情なんて、大半の人も同じように感じてます。
自分だけがものすごい慧眼で、鋭い視点からレビューができるとか、そんなことはないと思います。
つまり、パクっていようがいまいが、大体同じような内容になる。
現実問題、まるパクリしてないだけで、みんな「参考にする」という名のパクリを実施しています。
少し逆説的になりますが、仮にパクった(参考にした)としても、そこに既にオリジナリティは生まれています。
なぜなら、完全にサイトごとまるパクリしない限り、ブログ自体の雰囲気だとか、文体だとか、ちょっとした言葉の前後関係だとかで、内容が同じでも読者への入り方が変わってくるからです。
同じ曲でも違う人が歌い、バックサウンドが変われば、それぞれに価値が生まれ、響く人も変わってきます。
少し遠回りしましたが、言いたいことは、「完全オリジナルなんてものは存在しないことを自覚してどんどんパクろう、オリジナリティはある程度勝手に生まれる」ということです。
④無料でもいい
無料ブログでもいい、無料テーマでもいいというのは綺麗事です
なぜなら、お金を払っている人と比べて明らかに差が生まれるから。
確かに無料ブログや無料テーマでも良いブログはあります。
ですが、CSSなどの相応の知識がなければカスタマイズに限界が訪れます。SEO対策なども、自分自身でしっかりできる自信があるでしょうか。
無料が悪いと言っているのではなく、無料をカバーできる知識やスキルがないのであれば、お金で解決するのも手だということ。
もちろん、何でもかんでもお金をかければよいと言うわけではありません。
例えば、ブログ運営に関する有料ツールを最初から全て課金していったら、赤字経営もいいとこです。
課金したからといって稼げるわけでもありません。
「無料でも出来るなら無料の方がいい」と無課金至上主義を貫くのではなく、お金を払うことにより得られる価値(時短、知識・スキルの補完)をしっかりと見定め、必要な投資はすべきです。
まとめ:目的を明確にしよう
今回は、ブログ運営における4つの綺麗事を紹介しました。
まとめると次のとおりです。
- ブログ運営は楽しいことばかりじゃない。楽しさではなく達成感を目的にしよう。
- 人と人とを比較するのではなく、ブログとブログを比較しよう。
- 完全なオリジナルは存在しない。同じ内容でもオリジナリティは自然に出る。
- 無料と有料で差が出るのは当たり前。価値を見出せるなら投資しよう。
ブログを運営するうえでは、目を背けたくなる事実に真正面から向き合わなければならないこともあります。
ただ、その結果として自己肯定感が下がったり、やる気を失ったりしていては本末転倒です。
「ブログで収益化したい」という目的をしっかりと見定め、その目的に向かってなるべくロジカルかつ事実ベースでなすべきことを考えていきましょう。
今回は以上です。