メタキーワードって何でしょうか?SEOに効果があるんでしょうか。
「メタキーワード」とは、検索エンジンに記事のキーワードを伝えるためのメタ情報の一種です。
メタキーワードは、かつてはSEOに効果がありましたが、現在は検索順位の決定に何ら影響を及ぼさない不要な情報となっています。
そのように言える理由を含め、今回はメタキーワードとは何か、そしてSEO対策に不要な理由について解説していきます。
メタキーワードの位置付けについて、この機会にしっかりと理解しておきましょう。
メタキーワード(meta keywords)とは
メタキーワード(meta keywords)はメタ情報の一種
メタキーワード(meta keywords)とは、HTMLファイルに記述するメタ情報の一種です。
WebページはHTML(HyperText Markup Language)という言語で作られていますが、HTMLではWebページを構成するための書き方のルールが決まっており、その中にメタ情報(メタタグ)というものがあります。
「メタ情報(メタタグ)」とは、検索エンジンにWebページの内容を伝えるための要素のことです。
代表的なところでは、以下のようなものがあります。
- meta title
- meta description
- meta keywords
「meta title」は検索エンジンに記事のタイトルを、「meta description」は記事の概要を伝えます。
そして「meta keywords」は記事に関連するキーワードを伝えるものです。
例えばこの記事は「メタキーワード」、「SEO」といったキーワードを狙って書いています。
検索エンジンにもそれを認識してもらいたいため、「meta keywords」にそのキーワードを記述する、という利用法が考えられます。
メタキーワード(meta keywords)の書き方
メタキーワードは、HTMLファイルのheadタグ内に以下のように記述します。
<meta name=”keywords” content=”メタキーワード,SEO”>
WordPressを使っている方は、記事の投稿画面に以下のような専用のボックスがあるので、カンマ区切りでキーワードを入力すればHTMLファイルに反映されます。
メタキーワード(meta keywords)がSEO対策に不要な理由
Googleが公式にメタキーワードは不要と言及している
Googleは、2009年にウェブマスター向けオフィシャルブログで「検索順位の決定にメタキーワードは利用しない」と公式に言及しました。
Google does not use the keywords meta tag in web ranking
訳:Googleはメタキーワードを検索順位の決定に利用しない引用:Google ウェブマスター向けオフィシャルブログ
そのため、メタキーワードを記述することにSEO効果は一切ありません。
また、メタキーワードはGoogleサポート外のメタタグであるため、記述があったとしてもすべて無視されます。
※Google:Google がサポートしている特別なタグ
Googleがメタキーワードが利用しなくなった理由は2つあります。
- 検索エンジンが進化し、メタキーワードを参照しなくてもキーワード判別が可能になった
- かつてメタキーワードに記事と関係のない大量のキーワードを詰め込むスパムが横行した
このような理由から、Googleはメタキーワードを検索順位の決定要素にすることをやめました。
なお、日本の検索エンジンのシェアはGoogle、Yahoo、Bingの3社でほぼ100%を占めていますが、そのいずれもがメタキーワードを評価対象としていません。
※YahooはGoogleの検索エンジンを利用しており、Bingもメタキーワードを利用しないことを公式ブログ(Bing Blogs)で言及。
将来的にもメタキーワードが利用される可能性は低い
Googleが将来的にもメタキーワードを検索順位の決定に絶対に利用しないかというと、答えはNoです。
しかし、その可能性は低いと述べています。
Q: Does this mean that Google will always ignore the keywords meta tag?
訳:Googleはこれからも常にメタキーワードを無視しますか?A: It’s possible that Google could use this information in the future, but it’s unlikely. Google has ignored the keywords meta tag for years and currently we see no need to change that policy.
訳:Googleは将来的にメタキーワードを利用する可能性はありますが、その可能性は低いです。Googleは何年もの間メタキーワードを無視しており、現在そのポリシーを変更する必要はないと考えています。引用:Google ウェブマスター向けオフィシャルブログ
Googleがメタキーワードを利用しなくなった経緯(検索エンジンの進化、スパムの横行)に鑑みると、今後メタキーワードが利用される可能性は限りなく低いでしょう。
キーワード選定の備忘としてメタキーワードを利用する
メタキーワードはSEO対策の観点では全く効果がないため、空欄としていても何ら問題はありません。
一方で、記事を作成する際に行ったキーワード選定の備忘として、メタキーワードにキーワードをメモしておくという使い方は考えられます。
こうすると、後で見返した時にどんなキーワードを狙って書いた記事かすぐに分かるようになります。
繰り返しになりますがSEO効果は一切ないため、自身のキーワード管理法に合わせて活用の余地があるかどうか検討しましょう。
なお、当ブログではメタキーワードは一切記述していません。
まとめ:メタキーワード(meta keywords)はSEO対策に不要
本記事ではメタキーワード(meta keywords)の意味、そしてSEO対策に不要な理由を解説しました。
最後にまとめておくと次のとおりです。
- メタキーワード(meta keywords)はメタ情報の一種で、検索エンジンに記事のキーワードを伝えるためのもの
- Googleは検索順位の決定にメタキーワードを利用しないと明言している
- キーワード管理のためにメタキーワードを活用する余地はある
WordPresでは、わざわざメタキーワードの入力欄が設けられているため必須なものかと勘違いしがちですが、SEO効果はありません。
キーワード管理に用いる余地はありますが、必要もないのに入力する意味はありませんので、きちんとメタキーワードの位置付けを理解しておきましょう。
今回は以上です。