ロングテールキーワードって何でしょうか?記事を書くうえ意識した方がいいんでしょうか。
今回はこんなお悩みに答えていきます。
「ロングテールキーワード」とは、主には3語以上の組合せからなる、検索ボリュームの小さいニッチなキーワードのことです。
ロングテールキーワードは、サイト・記事設計やSEO戦略において非常に重要であり、特にブログを始めたばかりの初心者にも有効な戦略になり得ます。
そこで今回は、ロングテールキーワードとは何か、そのメリットや選び方を解説していきます。
記事ネタの考案にも役立つので、是非理解してブログ運営に取り入れましょう!
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームの小さいニッチなキーワードのことを言います。
形が恐竜のしっぽ(Long Tale)のようなので、こう呼ばれています。
例として、「ワイヤレスイヤホン」というキーワードは月間10万回以上検索されている、検索ボリュームの非常に大きい超人気ワードです。
しかし、これが「ワイヤレスイヤホン android 安い」のように複数語を組み合わせた検索になると、検索ボリュームは100~1000程度になり、一気に小さくなります。
このように、主には3語以上を組み合わせた、検索ボリュームの少ないキーワードがロングテールキーワードと呼ばれています。
【検索ボリュームの目安】
カテゴリ | キーワード例 | 検索ボリューム |
ビッグキーワード | ワイヤレスイヤホン | 月間10,000以上 |
ミドルキーワード | ワイヤレスイヤホン android | 月間1,000~10,000回 |
ロングテールキーワード | ワイヤレスイヤホン android 安い | 月間1,000回以下 |
そして、このロングテールキーワードを積極的に狙っていく戦略を「ロングテールSEO」、「ロングテールキーワードSEO」などと言い、SEOにおいて特に重要な戦略の一つとなっています。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードには以下のようなメリットがあり、特にブログ運営を始めたばかりの初心者においては積極的に狙っていくことがオススメされます。
- 競合が少なく上位表示しやすい
- 検索意図に沿った記事が作りやすい
- コンバージョン率(成約率)が高い
競合が少なく上位表示しやすい
ロングテールキーワードは、検索ボリュームの小さいニッチなキーワードです。
検索ボリュームが小さいということは、そのキーワードから得られる想定見込み客も少ないということであり、企業や有名ブロガーからすると「効率の悪い」キーワードであることになります。
そのため、ブログを始めたばかりの初心者でも、積極的にロングテールキーワードを狙うことで記事を上位表示させやすくなります。
検索意図に沿った記事が作りやすい
ビッグ、ミドルキーワードは、組合せ語が少ないがゆえに検索ユーザーの検索意図が分散しがちです。
例えば「ワイヤレスイヤホン」というキーワードで検索する人の中には、
- ワイヤレスイヤホンとは何かが知りたい
- ワイヤレスイヤホンの評判が知りたい
- ワイヤレスイヤホンのおすすめが知りたい
など、検索する人によって検索意図が異なることが考えられます。
一方、「ワイヤレスイヤホン android 安い」というロングテールキーワードであれば、
- android対応の安いワイヤレスイヤホンが知りたい
というほぼ一択になります。
そのため、記事の設計やライティングに自信がなくても、記事の内容がブレることなくユーザーの求める情報を的確に伝えることができます。
コンバージョン率(成約率)が高い
3語以上のロングテールキーワードで検索するユーザーは、そのキーワードに対してすでにかなり具体的な目的とイメージを持っています。
先ほどの例でも、「ワイヤレスイヤホン」とだけ検索する人はまだ情報を探っている状況であり、具体的な購入イメージはないでしょう。
一方、「ワイヤレスイヤホン android 安い」で検索する人は、すでにandroid対応の安いワイヤレスイヤホンを買うつもりで、おすすめ商品を探していると考えられます。
そのため、気に入った商品が見つかったり、悩みや疑問が解消されたりした場合は、その時点でコンバージョン(成約)、すなわち購入に繋がる確率が高いと言えます。
ロングテールキーワードのデメリット(注意点)
ロングテールキーワードには、メリットばかりがあるわけではなく、デメリットもあります。
しかし、デメリットに注意し対策さえすれば、有効な戦略であることに変わりはありません。
- 検索ボリュームが小さすぎると流入が見込めない
- コンテンツ(記事内容)が重複する可能性が高い
検索ボリュームが小さすぎると流入が見込めない
検索ボリュームが小さすぎると、ニッチ過ぎて誰も見に来ないということが起こります。
上位表示はしやすいかもしれませんが、想定見込み客が少なすぎると成約件数も伸びません。
そのため、想像でキーワードを組み合わせるのではなく、きちんと検索ボリュームを確認してロングテールキーワードを選ぶことが重要です。
コンテンツ(記事内容)が重複する可能性が高い
ロングテールキーワードでは、キーワードの組み合わせが違っても、検索意図は実は同じというパターンがあります。
- ワイヤレスイヤホン android 対応
- ワイヤレスイヤホン android おすすめ
これら二つのロングテールキーワードは、それぞれ月間検索ボリュームが100~1,000ほどありますが、検索意図はどちらも「android対応のおすすめのワイヤレスイヤホンが知りたい」だと想像されます。
こういったキーワードは、それぞれ別の記事にしてしまうとコンテンツ内容が重複してしまいます。
記事が増えてくるとこのようなことが起こるのですが、キーワードを見定めて「android対応のおすすめイヤホン7選」のようにまとめてしまうことも必要です。
ロングテールキーワードの選び方
ロングテールキーワードは組合せが無数に考えられますので、闇雲に決めるのはオススメできません。
そのため、具体的には以下の手順でロングテールキーワードを探します。
- 軸となるビッグキーワードを決める
- 関連キーワード(サジェスト)を取得して、検索ボリュームを調べる
- 検索ボリュームをもとに記事を書く
①軸となるビッグキーワードを決める
まず行うのは、軸となるビッグキーワードを決めることです。
ロングテールキーワードは検索意図が限定される一方、組合せが無数に生まれす。
そのため、まずは軸を決めて、それに関連するロングテールキーワードを探していくようにしましょう。
【例】「ワイヤレスイヤホン」
②関連キーワード(サジェスト)を取得して、検索ボリュームを調べる
軸となるビッグキーワードを決めたら、関連キーワード(サジェスト)を取得して、検索ボリュームを調べます。
「関連キーワード(サジェスト)」とは、軸となるビッグキーワードと一緒に頻繁に検索されているキーワードのことです。
【例】「ワイヤレスイヤホン android おすすめ」、「ワイヤレスイヤホン android 安い」
関連キーワード(サジェスト)を調べるには、「ラッコキーワード」を使います。
画像のように、あるキーワードに対する関連キーワード(サジェスト)を表示してくれる便利なサービスです。
しかし、ラッコキーワード上では検索ボリュームを調べることはできません。
そこで、Googleの「キーワードプランナー」を使って具体的な検索ボリュームを調べます。
一連の手順は以下の記事で解説していますので、こちらも参照してください。
【関連記事】ブログ初心者におすすめの超簡単なキーワード選定手順
③検索ボリュームをもとに記事を書く
検索ボリュームが分かったら、ボリューム別に記事を書いていきます。
ロングテールキーワードを狙ううえでは、1,000以下の検索ボリュームを狙うのがオススメです。
1,000を超えるものだと、企業や有名ブロガーがすでに記事を書いている場合が多いため、上位表示が難しくなります。
検索ボリュームごとにどのような戦略を取るべきは、以下の記事で解説しています。
【関連記事】ブログ初心者におすすめの超簡単なキーワード選定手順
まとめ:ロングテールキーワードを意識して記事を書こう
本記事では、ロングテールのメリットや選び方を解説しました。
最後にまとめておくと次のとおりです。
- ロングテールキーワードとは、3語以上の組合せで検索ボリュームの少ないニッチなキーワード
- 上位表示が狙いやすく、コンバージョン率(成約率)も高い
- ロングテールキーワードは、関連キーワード(サジェスト)と検索ボリュームを調べて選ぶ
最初からきちんとしたロングテールキーワードが選べなくても、「3語以上の組合せで記事を作る」ということだけでも意識しておくとよいです。
そのように意識しておくだけでも、ユーザーの検索意図が限定されることになり、ユーザーが求めている情報を正しく提供できるようになります。
記事を書くことに慣れてきたら、「ラッコキーワード」や「キーワードプランナー」を使ったロングテールキーワードの選定にもチャレンジしてみましょう。
今回は以上です。